総長からの「愛してる」
自由を求めて、何が悪い。
望みを叶えようとして、何がダメなの?
手段を選ばなければいけないのなら、そんなの本当の願いじゃない!!
「私が、悠を殺せると思ってるの?」
「………思わない。」
わかってるのに、なんでそんな決意した瞳をしているの?
「…………一歩で終わるのに。」
毎度、その一歩が止められる。
「悠は、この先の未来に、私が幸せになる道があると思うの?」
「俺に、そんな難しいことはわかるわけない。
けどさ、誰だって先がわからないのに生きてるんだろ?」
悠はいつだってそうだ。
間違った答えへの道を、静かに、さりげなく閉ざすんだ。