総長からの「愛してる」
ーーー翌日。
青が広がる、快晴の空の下。
私は、病院の屋上にいた。
今日、自殺をしようと何度も試みた。
ナイフをを持ったけど、刺せなかった
首をつるつもりで用意した紐も、手が震えて、出来なかった
病院にある薬物を大量に摂取しようとしたけど、足は動いてくれなかった
「…………。」
屋上のフェンスに寄りかかり、下を見る。
何メートルにもなる下には、当然コンクリートの地面があった。
覚悟はできている。
死にたい気持ちもある。
でも、今の私は………フェンスを越えることすら出来ない。
「…………私と來叶の、子ども。
來叶の残してくれた、小さい命。」