総長からの「愛してる」
変わり始めた日常
《side 美愛》
「はぁ………」
思わず溜息が漏れてしまう。
一夜明け、今は学校の授業中だ。
私の後ろはガラ空き。
誰も来ていないのは、不幸中の幸いとしか言いようがない。
面倒なことになった、と十分に昨日は反省した。
……いや、反省しようにも何を間違ったのかわからない。
とりあえず、これ以上面倒なことにならないように、細心の注意を払わなければ。
「………悠も心配。」
昨日、11時半に家に帰ってから悠と彼らのことを話し合った。
悠が調べたところによると、龍嵐はこの辺ではNo1の暴走族で、なかなかの権力があるらしい。