総長からの「愛してる」
「ま、待って……っ」
「別に構わねぇが、もう目の前にあるんだぞ。」
パーティが開催されるホテルの前。
車から降りた美愛は、緊張のせいかまだ入ろうとしない。
「未來様の事はお任せください。」
「吉田さん、ありがとうございます。」
未來は運転手の吉田に任せ、基本は会場にいつつ、未來の様子次第では車に戻ったりすることになっている。
「未來様に何かありましたら、お知らせしますので。」
吉田に頭を下げた美愛は頷いた。
「行けるか?」
「うん。私、廉也に釣り会えるように頑張るから、守ってね。」