総長からの「愛してる」






「ま、待って……っ」



「別に構わねぇが、もう目の前にあるんだぞ。」




パーティが開催されるホテルの前。



車から降りた美愛は、緊張のせいかまだ入ろうとしない。



「未來様の事はお任せください。」



「吉田さん、ありがとうございます。」




未來は運転手の吉田に任せ、基本は会場にいつつ、未來の様子次第では車に戻ったりすることになっている。



「未來様に何かありましたら、お知らせしますので。」



吉田に頭を下げた美愛は頷いた。




「行けるか?」



「うん。私、廉也に釣り会えるように頑張るから、守ってね。」



< 416 / 443 >

この作品をシェア

pagetop