総長からの「愛してる」
───私は世間一般的に言う “美少女” らしい。
「綺麗」とか「可愛い」とか……私自身にとっては聞きなれた言葉。
自意識過剰とか、自画自賛とか……それ以前に昔から言われすぎて喜びなんて微塵も感じない。
「体大丈夫?」
「うん。もう行くね」
行為が終わって呼吸を整えると、私は服を着るために立ち上がる。
「もう行っちゃうんだ?」
「……もっと積んでくれるならもう一回いいけど。」
「生憎今日はもう積めないな。
でもまあ連絡先教えてよ。気に入ったからさ。」
そこそこのイケメン。
遊び慣れた雰囲気もある。
だからこそ、こんな奴に相手を選んだんだけどね。
遊び慣れた奴はちゃんと割り切ってくれるから。