総長からの「愛してる」



───私は世間一般的に言う “美少女” らしい。



「綺麗」とか「可愛い」とか……私自身にとっては聞きなれた言葉。



自意識過剰とか、自画自賛とか……それ以前に昔から言われすぎて喜びなんて微塵も感じない。






「体大丈夫?」


「うん。もう行くね」



行為が終わって呼吸を整えると、私は服を着るために立ち上がる。




「もう行っちゃうんだ?」



「……もっと積んでくれるならもう一回いいけど。」



「生憎今日はもう積めないな。
でもまあ連絡先教えてよ。気に入ったからさ。」




そこそこのイケメン。


遊び慣れた雰囲気もある。



だからこそ、こんな奴に相手を選んだんだけどね。



遊び慣れた奴はちゃんと割り切ってくれるから。



< 5 / 443 >

この作品をシェア

pagetop