総長からの「愛してる」
「俺らはどうしますか?」
「お前ら2人は、倉庫で待機しとけ。
捕まり次第、連れて行く。」
何度ふられようと、俺はそう簡単には諦めねぇぞ。
覚悟しとけ、美愛。
「………また面倒なことになったな…」
屋上に続くドアの付近で、悠希は聞き耳をたてていた。
脇目も振らず帰った美愛は気付いていないが、最初の方から話は聞いていたのだ。
美愛を見た直後、先生に嘘を吐いてまでついて来て良かった……
「手を打っとくか。」
そのまま、泣いているであろう美愛の所に向かうため、階段を降りて行く悠希。
「美愛を泣かせる奴は許さねえよ。」