総長からの「愛してる」
「自分勝手な俺について来い」
笑いあう、その日まで
《side 美愛》
「………っ…」
感じたくないのに、頬を伝う雫の存在を私は感じてしまう。
なんで、こんなに弱いの?
いつだってそうだ。
彼を思い出すと、涙は止まらない。
あれから、もう1年経つのに……
『一生俺と生きろ。』
そう約束した、彼。
ある日突然、最低な言葉を残して、私の前からいなくなって。
距離だけは遠くなって。
そんな酷い人なのに、あなたを忘れられない。
「馬鹿…最低………っ…」
あなたとの出会いを、今でも忘れない。
恨んでいた神様に初めて感謝をした。
あなたは、惨めで、ひとりぼっちだった私の前に突然現れた。