総長からの「愛してる」
「どこがいいかな?」
「あなたの好きな場所でいいわ。」
一見、あたかもデートのような会話だが…
内容はきっとどこのホテルにするか、ということだろう。
「はーい、悪いけど邪魔させてもらうわ。」
まず始めに、海斗が男と美愛を引き離した。
「誰だよお前?」
相手の見た目は爽やかな好青年、といったところか。
海斗を睨みながら、質問をしてきた。
「桐生 海斗……っても、まだこの辺じゃ有名じゃねぇからな。
一般人は知らねぇかも。」
「き、桐生海斗……?!
まさか、龍嵐の…!」
海斗の予測に反して、男は俺たちを知っているらしい。