総長からの「愛してる」
よくよく見れば、美愛の顔の血色は悪い。
体調が良くねぇのか…?
「おい、」
俺が呼びかけた時だった。
唐突に、美愛の身体がバランスを崩した。
ドサッ
「大丈夫か?」
美愛の身体を受け止めた俺は、美愛の様子が変なことに気付いた。
なんか、熱くねぇか?
慌てて、額へと手を伸ばす。
が、その手は払われた。
「触らないで。」
美愛は、俺から離れようとする……が。
「……はぁ……はぁ……」
身体に力が入らず、立ち上がれていない。
息も荒いし、体調が悪いのは間違いねぇ。