総長からの「愛してる」
「お前、熱あるだろ。」
「そんなわけ、ない。いいから離して。」
俺の言葉をろくに聞こうとせずに、一人で頑張ろうとする。
「俺の心情を差し引いたとしても、今日のお前に身売りをさせるわけにはいかねぇ。今日は、やめとけ。」
今度こそ、しっかりと額へと手を当てる。
「熱、あるじゃねぇか。」
「そんなことどうでもいいの!今日こそ稼がないと。お金が必要なの!」
なんで、そうやって一人で戦おうとするんだよ?
ちゃんと、頼れよ。
お前が手を伸ばせば、俺が絶対に守ってやるのに……
「お前、このままだと本当に身体がもたねぇぞ。」
「………………。」