総長からの「愛してる」

「うん。……ごめん。」



『あー……まじ心配したじゃん。
後輩から、お前が龍嵐に連れ去られたって聞いて、本気で焦った。』




後輩？


そういえば、悠が『勝手に尊敬されて、弟子？舎弟？が数人できた』みたいなことを言ってた気がする。




「なんで、悠の後輩が私のことを知ってるの？」



『美愛が龍嵐に目をつけられたから、見張っててもらってたんだよ。』




疲れたような声の悠。



多分、今日は徹夜して私からの連絡を待ってたんだろう。




「悠、ごめんね。」



『無事なら、それでいい。今日は俺も学校に行かずに待ってるから、速く帰って来い。』




「うん。未來は？」



『一緒に待ってる。保育園にも電話したから。』