総長からの「愛してる」
……乗れ?
そう言われても、主語が無いからよくわからない。
そんな私を、十六夜廉也は引っ張った。
私はついて行くしかなくて。
部屋から外に出たとき、広がる風景に少し驚いた。
「………倉庫、か。」
どうやら2階の部屋にいたらしい私。
階段を降りた下の階には何十人ものヤンキーがいる。
ていうか、みんなして学校は大丈夫なんだろうか?
「廉也さん、おはようございます。」
「おう。」
「おはようっす!」
「…はよ。」
一人一人の声に、ちゃんと挨拶を返す十六夜廉也。
総長なんだな……って実感した。