総長からの「愛してる」
「気の迷いのわけねぇだろ。
俺の中で、お前が一番可愛いんだよ。」
馬鹿にしたような私に、十六夜廉也は真剣に返してきた。
「なっ……///」
久しぶりに聞いた、その言葉。
ううん、違う。
“本当の私” に、対して、久しぶりに言われた言葉。
不意をつかれた私は、頬が熱くなるのがわかる。
「お前……」
きっと真っ赤なんだろう。
その証拠に、十六夜廉也が驚いたように目を開く。
「ふっ………やっぱ、お前は最高に可愛いじゃねぇか。」
そっと頬を撫でたその手が、あまりにも優しくて。
心が緩んでしまいそうになる。