総長からの「愛してる」
苦しくて、辛くて、寂しくて……泣きたい。
誰かの温もりに包まれて、たくさん甘えたい。
でもそれは、私には許されないこと。
彼がいない今、私だけが未來の唯一の家族。
誰よりも、強くなくちゃいけない。
もう二度と涙を流さないように、
もう二度と弱音を吐かないように……
「コンビニまで送って。」
「……わかった。」
私は十六夜廉也から顔を背けて、バイクに乗ることに決める。
「よっ…。」
「え、ちょっと、?!」
身体が急に持ち上げられ、バイクの上に下ろされる。
「しっかり捕まっとけよ?」