総長からの「愛してる」
動き始める時間
「えっと………。」
とりあえず、未來を迎えに行って、今日は9時まで一緒にいようかな。
週末が明けた放課後。
これからの予定を確認しながら、私は学校のグラウンドを横切っていた。
そして、正門を出ようとしたとき
「あんたが、ミア?」
突然声をかけられ、顔をあげると
正門に寄りかかるようにして一人の男がいた。
高校生くらいの男、そして赤髪ピアスといういかにも『暴走族ですよ』という外見。
……これは無視かな。
私はあげた顔を再び下げて、歩きはじめる。
未來と帰る途中にスーパーに寄らなきゃ。
明日のお弁当もどうしようかな。