黒王子と白王子



「亜梨朱ちゃん、俺たちも行こうか」


「...うん」



そしてあたしたちは、人ごみの中へ入っていった。



「混んでるね~」


「このあたりじゃ1番大きな花火大会だしね」



うぅ~...


疲れた...。てか足痛い!!



慣れない下駄なんて履いてくるんじゃなかった。



「...亜梨朱ちゃん、ちょっと待ってて」


「へ?ちょっと橘くん!?」



橘くんはあたしを置いてどっかに走っていった。



< 46 / 95 >

この作品をシェア

pagetop