【企画】真夏の君へ、伝えたかった事。
◇夏 1日目
『ねえ、夏休みなったら会えない?』
暑い、カラリと晴れた夏の日。
わたしは携帯を握りながら、祈っていた。
その手が、次第に汗ばむのを感じながら、刻々と進む秒針を横目で睨み続ける。
ずっと、ずっと会える長期休みが待ち遠しくて・・・・・・
日捲りカレンダーを、見続ける日々が続いていた。
こんな、わたしの日常が始まったのはあの秋の日。
遠距離になっても、諦め切れなくて、ずっと大好きだった君に告白した、あの秋の日から始まった。
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