【企画】真夏の君へ、伝えたかった事。
◇夏 4日目
「よっ、夏輝」
「なんで、陽斗がここにいんの!?」
頭の中が、混乱して爆発しそうだ。
太陽のように、パッと笑う君。
軽く、手をヒラヒラと振りながら、光を振りまいた。
いつもなら、その笑顔につられて笑うわたしだけど、今はそれどころではない。
持っていた、家出用具も地面に落としてしまった。
何で、ここにいんの?
そんな、普通の質問も出来ないほどのわたし。
そんなわたしに、君は近付いて手を引いた。