【企画】真夏の君へ、伝えたかった事。
◇夏 3日目
『ジィィィィィ―――――』
「あぁ・・・・・・もう、うっさい・・・・・・」
夏休み、布団を跳ね除け起き上がる。
汗のせいで、前髪がベッタリと額に張り付くのが気持ち悪くて仕方がなかった。
どこまでも続く、朝から、ある意味目覚まし時計となる蝉の声。
便利なようだが、今はただうるさいだけだ。
結局、メールは返ってこなかった。
もう、腹が立ってわたしは、電源を落としてしまった。