2つの地球

同級生

「おはようさん！」
「拓真！おはよう！」
私は拓真に挨拶した。拓真は、金輪拓真と言う。拓真とは同級生だ。そして未奈の好きな人。私は応援している。
「おは〜ふぁ〜」
「おはよー」
これが原和哉。いつも眠そう。
でもかっこ良いと思う。ちなみに私の好きな人。
毎日会う度ドキドキする。
「花梨〜ねみぃ〜」
和哉が私の肩に顔を乗せて言った。
「し、知らない。ちゃんと寝ない和哉が悪いんだから！」
ヤバイ！耳に直接息がかかる！
心臓が死んじゃう！
「どーした？顔真っ赤だよ？」
「何でもないっ！」
絶対からかっている。私は顔を元に戻した。
「ヒューヒューそこいい感じじゃん！」
「ちょっと未奈やめてよ！」
「いーじゃん付き合えば？」
「拓真まで！」
いつも私たちはこんな感じ。地球となんの変わりもないと思う。好きな人がいて、友達がいて。本当に楽しい毎日。若いうちは事故じゃない限り、地球の自分は死なないから。こんな気楽で居れる。
でも、本当に事故が起きてしまったら、
気楽どころか頭の中が皆と離れる事、忘れたらどうなるのか。そんな事を考えるだろう。悲しみにくれるだろう。
「そろそろ教室いくぞ！」
「「「はーい」」」
拓真は意外としっかり者だ。
和哉は意外とフワフワしてる。
私はそんなとこに惹かれた。
かっこ良いのに、性格とのギャップ萌えかな。
私たちは、教室へ行った。
「おいお前たち、もう少しで遅刻だぞ！
学校に早く来なさい！」
「先生。すみません。皆で昨日勉強をしてたら遅くなって、皆寝坊しました。ふぁ〜」
和哉が先生に言い訳をした。
「勉強するのは良い事だが、ちゃんとしろよ？」
和哉の言い訳は先生に理解されたよう。
「早く座りなさい。」
「はーい。」
また残酷な授業か。いつも胸を苦しめる、そんな授業だ。嫌だけど仕方ない。
「今日はクローン輸送機について説明するぞ………」
私はこのまま寝てしまった。