2つの地球
私たちの気持ちを踏みにじった。
地球の政府は私たちを意味もなく使う。
「なんで…なんで国民はそれに反対しないの?」
「それはきっと国民も同じ考えよ。
いないよりはいた方がマシ。うちはそんなこと思ってないけど。自分のことは自分やらなきゃいけないから。普通はね。」
ただ使われてるだけか。
普通じゃないんだ。皆。
「その制度、私がなんとかできると思いますか?」
「うーーん。わかんないなぁ。やってみないとわからないわよ。でもね、私はできると思う。花梨ちゃんならきっと。」
「ありがとうございます。」
「あれよ。花梨ちゃん。正義の味方。きっと花梨ちゃんならなれる。」
正義の味方、か。
私がなれるなら、
私が皆を守らなきゃ。
そして幸せに暮らすんだ。
人間もクローンもたとえ失敗作でも。
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