真夏の残骸
「あの…蓮崎くん…」
「ん、どうした?」
背の高い蓮崎くんが少し屈んでわたしの表情を窺った。
同窓会が始まったばかりのときとは明らかに違う、柔らかい笑み。
最初から蓮崎くんは優しかったけど今はちょっと変わった気がする。
ただの自惚れかな、それでもいいや。
これからも蓮崎くんと色々なことを話したい。
そのためには彼のメールアドレスをどうしても聞きたかった。
「も、もしよければっ、」
「はいはいはーい!!!かーくれんぼすーるひと!しんどーにとーまれっ!」
「へっ!?」