十六夜~躊躇う~
学園2
「それにしても、此で五年連続ですね。」
「さすが!一葉さん惚れ慕れします!」
一『ありがとうございます。』
「一葉様、お顔もお美しいですのに、
お強いなんて羨ましいですわ」
一人の少女が言った
一『?僕は美しくなんかないですよ?
むしろ不細工だと思いますが……。』
一葉がそう言うと、皆はこう思った
〈〈一葉様(さん)相変わらずの
無自覚(なの)ですね〉〉
一葉は周りが黙り込んでいるのをみて頭にはてなをつけた
一『皆さんどうしたのです??』
「一葉さまは相変わらず無自覚ですね。」
一『なにを言っているんですか?
解ってますよ?じぶんが不細工だなんて』