片道恋愛



『あ。意識戻った?』


「瞬…」



マフラーぐるぐる巻きの男。

もとい、瞬を呼べば。



『意識が戻った所で。さ、雅ちゃん帰ろー!』






そう言って私の腕を掴んで立ち上がらせた瞬。







「…瞬。静かにね。」





瞬はしまったと言う顔をして、小声で

『ごめんなさい!ま、いいや、帰ろー』






いいのかい。



そんな瞬を見ながら学校を後にした。





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