片道恋愛
妹の芽依と瞬は、中学の同級生で、もう直ぐで付き合って4年だとか。
その為、お互いの家を行き来する事も多くて、両親とも仲が良い。
芽依は少し離れた女子校に通うため、瞬が我が家に来る時限定で、私は瞬を連れて家に帰る。
「そっか。あ、今日は駅で待ち合わせで良い?高校最後だし、波流と帰りたいの。」
波流と私は駅までが一緒で、そこから路線が別れる。
だからそこまでは波流と帰りたいから、瞬には駅で待ってて貰うのが得策だと思う。
そんな私をニコニコと見ながら
『分かりました~!んじゃまた後で』
そう言いながら瞬は教室へと戻って行った。
そんな私達の会話を真剣な表情で見ていた人が居たなんて、私には分からなかった。