片道恋愛
「波流。あたしも瞬を待たせてるから行くね。また後で遊ぶ日にち連絡取ろう。」
私はそう波流に声をかける。
『うん!芽依ちゃんによろしくね!んじゃまたね、バイバイ!』
『雅ちゃん、3年間波流をありがとね。大学でも仲良くしてやって。あ、俺も含めてね。』
波流に続いて、琉くんも笑いながら話す。
「こちらこそ。んじゃ二人共またね、バイバイ。」
二人に手を振り、瞬の元へと行く。
「瞬、ごめん、お待たせ。行こうか」
瞬にそう声を掛けて、二人で改札口を抜けてホームへ向かう途中、聞いた事のある声に呼び止められる。