片道恋愛
「瞬は私の妹の彼氏。家族ぐるみの付き合いだから、良く家に来るから一緒に連れて帰ってるの。」
私がそう言えば
「連れて帰るって…雅ちゃん、俺犬かなにかの扱い?」
横目で私を見る瞬は無視して。
『あ、違うんだー!んじゃまだ俺らにも可能性あるな、な!雄大!』
突然そんな事を言い出した関くんに佐伯くんは
「おいコラ、関。変な事言うな!!」
慌てて関くんに突っ込んでいる。
何か良く分からないけど、帰って良いのだろうか。
呆然とする私に気付いた佐伯くんが
「あ、水嶋さん引き止めてごめんね。また大学で会おう。」
そう言うので、私は挨拶をして瞬と一緒に電車に乗り込んだ。