片道恋愛
そんな私達姉妹のやり取りを黙って見ていた瞬が拗ねた様に言葉を発した。
『めーちゃん…俺の存在気付いてる…?』
『あ!やだなー瞬ちゃん!気付いてるよー!!瞬ちゃんはチーズケーキであたしはミルクレープ♪』
何やら話が繋がっているような、いないような。
それでもそのちょっと抜けた感が可愛い芽依。
そんな芽依と瞬を連れてリビングへと移動する。
母は買い物に行っているみたいで、三人でリビングのソファーに座る。
『はー…。芽依の雅ちゃんっ子は治らないね。』
さっきの話の続きなのか、瞬がボソッと言う。