片道恋愛
『雅ちゃん、大学から一人暮らしでしょ?家に居るのも25日まででしょ?芽依寂しくて泣くんじゃない?』
さっきの出来事を引き摺っているのか、瞬が芽依に意地悪を言う。
意地悪と言うか本当の事なんだけども。
瞬の言う通り、私は大学入学と同時に一人暮らしを始める事になっている。
決して家から通えない距離ではないけれど、どんどん色んな事をしてみろと言う親の志向で、私は大学近くの1LDKのマンションを借りる事になっている。
家族は大好きだけど、そこまで家に縛られたい訳でもない私は二つ返事でその提案に頷いた。
波流とも頻発にお泊まり出来るしね。
あ、でもそんなに波流を捕まえたら琉くんが寂しがるかな。