片道恋愛
そんな私に、波流は残り少ないお弁当を食べながら
『ふーん。勿体無いの。』
勿体無いって…。
そんな波流自身も凄くモテるくせに。
肩まである少し茶色い髪は緩いウェーブが掛かっていて。
眼はパッチリ二重でネコみたいな彼女は性格もサバサバしていて、一緒にいて凄く楽。
ま。波流には違う学校に幼馴染みの素敵な恋人がいるのだけれども。
そんな波流を見ながら、私は何も言わずに残りのお弁当を食べ進める。
お昼休みはあと10分しかない。
そんな時に教室の扉がガラッと開いた。