記憶



私はなんで

父親が死ぬときにこんなこと・・

私は最低だ。


それからというもの

私の体には罪悪感が纏わり付き

血を見るとあの日の光景が

鮮明に思い出されて。


それが今でも気持ち悪くて。




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あの日目が覚めると、

私のすぐ近くに美優がいた。


美優は泣いていた。

私は泣いていなかった。



なぜだろう、

悲しいとも思わなかった気もする。



元汰は近くにいなかった。

お母さんの所にいるのか。



「・・美優、元汰は?」



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