君の甘い笑顔に惹かれて。
“深瀬さん、ごめん。
俺、深瀬さんといつも一緒にいる女子の方がタイプだわ。だから、深瀬さんの気持ちにはこたえられない。”
世の中には、こんな人の気持ちを考えられない奴がいるの!?って逆に引いちゃったよ。
こんな具合で、あたしに一人も彼氏が出来なかった。
「あーかりん!」
横であたし名前が聞こえたと思ったら、2年になって仲良くなった亜希がこっちを見ながらにやにやしていた。
「あー、亜希おはよー。」
視線を校庭から亜希に移す。
「ねぇねぇ、明里ぃ~亜希がこんなにうきうきしてる理由知りたい?」
亜希がにやにやしながら、うふっと笑いながら問いかけてきた。