代打、俺!!


「なんでそこまで私に突っかかってくんの??

勝負なんだもん仕方ないじゃん!!」


悪いけど私はぜんぜん覚えてないんだもん


「どうせ私との試合も覚えてないんですよね??


そんな適当にやってるような人に負けたくないし、そんな人が野球部のマネージャーだなんて」


だからマネージャーは関係ないでしょ??

適当にやってねーし!!


「だいたいあんたに私のなにがわかるの??

適当??ふざけんなよ!!


そんなんじゃとっくにやめてるし」


なんでみんな認めてくんないのかな??


やっぱり私がやると適当にしか見えないのかな



「だから私絶対先輩のこと許しませんから

何でなのかは知りませんけどソフトから逃げるなんて」


そのまま向井千佳は帰ってしまった


なんだったんだろう??


私もいまいちなに話してるかわかんなかったんだけど


ってか、ソフトから逃げてねーし!!

しかもなんで私があんたに許してもらわなきゃなんないわけ??


「意味わかんない……

なにが言いたかったんだろう」


「んー…

向井はほんとはソフトで本気でちゃんと凛と勝負したかったんじゃない??


それで同じ高校入ったのに凛はソフトやってなくてひとりで絶望してんじゃない??

だいたいなんで凛が続けなきゃいけないみたいな感じになってんだか


それで今日の負けとか昔の負けとかいろいろ重なって野球部の話しもってきたんじゃない??


自分が倒したかった相手が、野球部のマネージャーでみんなから信頼されたり慕われたりしてるのが悔しかったんじゃない??


まぁ、逆恨みってわけだよ(笑)」


美波がわかりやすく解説してくれた


私別になにもしてないじゃん!!


私にちゃんと勝負ふっかけてくれたらよったのに……


そしたら少しはまともに話せたかもしれないのに

話したくもないけど

「私たちも帰ろっかっ!!」


「うん!!」


この日は部活もなかったから美波と一緒に帰った






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