代打、俺!!




ピアノのふたを開けると白と黒の鍵盤


一つ音を鳴らしてみるとびっくりした

「………調律ささってる」


なんで??ぜんぜん弾いてないのに……


とりあえずいすに座って思いついた曲を弾いてみた


鍵盤の冷たい感じが心地よかった

「………さっぱりだな」


なんか鈍くなってるって言うかぜんぜん指が動かない


まぁブランクあるしこんなもんか


一曲弾き終えたとき、家のインターフォンが鳴る音がした


いや、この格好ででるのはやばい

髪はぼさぼさ

しかも短パンにTシャツ

寝てるときの格好のままなんだよね


でもドア越しに確認すると爽だった


まぁ、だったらいいか(笑)


おそるおそるドアを開けて顔を出した


………げっ


「はぁーい!!りんりん」

まじかよ……


玄関の向こうにいるのは爽だけじゃなくてかっけと将悟と賢斗と笠原と陸


「………みんな暇なんだね…」

「ってか、寝起き??」


ちげーよ!!

「……10分待ってて」


そういって玄関のドアを閉めて急いで部屋に行って速攻できがえて髪の毛アイロンかけて


そしてまた玄関を開けた


「おっじゃましまーす!!」

勢いよく入ってくるみんな


制服と練習着とユニホーム以外のみんなをみるのはなんか新鮮だった


「おまえ下手になったな……」

急にそんなことを言い出したのは爽


「な、なんの話し??」

「だっていま弾いてただろ??」

「りんりんがピアノとかうける」

若干からかわれてるような気がするんだけど…


「良いじゃん別に!!」


今更どうしようとか思ってないし




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