代打、俺!!
甲子園
夏休みの課外ばかりの生活にもだいたい慣れてきた今日この頃
野球部の課外の補習は昨日が最終日だった
今日は日曜日
週に一回の貴重なお休みだった
それなのに私は爽の部屋にいた
私よりも爽のほうが危機感を感じたらしく課題を持ってきてやれだと
まだまだ夏休みあるんだし良いじゃん!!
そう思いながらも課題をすこしずつだらだら解いていた
課題をやろうと思っても目はテレビ
でも私だけじゃなくて爽もじゃん!!
甲子園でおこなわれているのは夏の全国大会
毎日毎日試合が気になって仕方ない
てか暑そうだな……
私たちもついこの前まで炎天下の下で野球やってたのに
遠い昔のように思えてきた
「青葉岡って二回戦から??」
「たしかな」
ってことはまだまだ出てこないか
良いな……兄貴は甲子園行けるんだもんな
「青葉岡エース次は先発すんのかな??」
爽がテレビを見ながらつぶやいた
「もうエースじゃなくなるんだって
エースでいられるのは県大会が最後だったて
甲子園ではたぶんベンチいりできない」
少し驚いていたような爽
「…………なんで??」
「肘がどうのこうのって兄貴が言ってたけど
投げれなくてもベンチにはいて欲しい存在だったらしいよ」
でも甲子園ではそうなこと通用しない
「まぁ甲子園は甘くないからな……」
良い選手を使わなきゃ勝てないから