代打、俺!!
慣れてるはずなんだけど笠原はこの試合はあまり調子がよくない
笠原が悪い訳じゃないと思うけど
ただあいて打線がすごいだけ
毎回ランナーを許していた
そして笠原を援護できない打線
チームの雰囲気は微妙だった
笠原完投したものの終わってみたら5対2
夏のシード券という目標は達成できなかった
あまりにも早すぎる負けにベンチのみんなもいつもみたいな元気はなかった
ベンチの片づけをみんなに任せて私はスタンドの片づけに向かった
でも、私がスタンドに行ったときそこには爽しかいなかった
「みんなは??」
「ん??もう片づけてベンチ裏に行ったぞ??」
すれ違いなっちゃったかな??
まぁかたづいたならいいんだけど
「爽は??なにしてるの??」
私がそうきいても爽はずっと遠い目でグラウンドを眺めていた
「いや、俺ってなにしてんのかなーって……」
どう言うこと??
「やっぱり四番がちゃんと決めるところで決めきれないと試合がぱっとしねーじゃん??」
なんの話??
私はいまいちわからなかった
「………なんの話??」
「だからさもう俺が決めるしかねーなって思って……
だから俺マネージャー辞めるわ!!
それでまた四番センターで夏までにグラウンドに立つから」