【BL】続*純と愛の青春ライフ



「ありがと、大丈夫だよ。山田さんのせいじゃない」



素直に笑顔でそう言った。


山田さんは真面目すぎるんだ。



「……ごめんね。私、あのあと保健室で佐賀くんの看病しようと思ってたんだけど、百瀬くんと先生に帰った方がいいって言われたの。夜遅くなるからとか」



へえ……あの陵が女子の心配を。意外だ。



「百瀬くん、凄く佐賀くんの心配してて、ちょっとかっこよかったよ」



………。


そういや、山田さんは知らないんだっけ。


ため息が零れた。


実感が湧かないというか、嬉しいというか。



「……佐賀くん?」


「へ?な、何?」





一瞬声が裏返った。



< 2 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop