【BL】続*純と愛の青春ライフ
「ありがと、大丈夫だよ。山田さんのせいじゃない」
素直に笑顔でそう言った。
山田さんは真面目すぎるんだ。
「……ごめんね。私、あのあと保健室で佐賀くんの看病しようと思ってたんだけど、百瀬くんと先生に帰った方がいいって言われたの。夜遅くなるからとか」
へえ……あの陵が女子の心配を。意外だ。
「百瀬くん、凄く佐賀くんの心配してて、ちょっとかっこよかったよ」
………。
そういや、山田さんは知らないんだっけ。
ため息が零れた。
実感が湧かないというか、嬉しいというか。
「……佐賀くん?」
「へ?な、何?」
一瞬声が裏返った。