【完】るーむしぇあ。
7.恋と夢と夏の始まりに
◇◇◇
「今日から入部してくれた木下美波さんです。木下さんは転校生だから、みんな色々教えてあげてね」
部活の時間、目の前に現れたのは木下美波だった。
その姿を見て、私は固まる。
パートリーダーの声も私にはうまく届かなかった。
「みなさん、よろしくお願いします」
そう言いながら、いかにも育ちが良さそうな微笑みを浮べる。
おいおい、私にとった態度とずいぶん違うじゃないか、とつっこみそうになる自分を何とか押さえ込む。
和希くんは彼女のことを"好きだった"と言った。
その言葉を思い出すと、胸がズキンと痛む。
そんな私の心の中を知ってか知らずか、木下美波は吹奏楽部に入部してきたのだ。
うう、すでに波乱の予感……。
「今日から入部してくれた木下美波さんです。木下さんは転校生だから、みんな色々教えてあげてね」
部活の時間、目の前に現れたのは木下美波だった。
その姿を見て、私は固まる。
パートリーダーの声も私にはうまく届かなかった。
「みなさん、よろしくお願いします」
そう言いながら、いかにも育ちが良さそうな微笑みを浮べる。
おいおい、私にとった態度とずいぶん違うじゃないか、とつっこみそうになる自分を何とか押さえ込む。
和希くんは彼女のことを"好きだった"と言った。
その言葉を思い出すと、胸がズキンと痛む。
そんな私の心の中を知ってか知らずか、木下美波は吹奏楽部に入部してきたのだ。
うう、すでに波乱の予感……。