【完】るーむしぇあ。
「ちょっと佐々木、なにニヤニヤしてんだよ」
「ふふふ……すごい名案を思いついたの」
病室を出て階段を下りる。
あの明るく電気が点る部屋にはきっとりっちゃんがいる。
「りっちゃん!!」
「わっ!!陽菜ちゃん、急に大声出さないでよ。びっくりしちゃうじゃない」
「あのね、私をバイトで雇って下さい!!」
「「え?!」」
私の突然の申し入れにりっちゃんと和希くんは声をそろえて、固まった。
だってそうすれば面会時間以上に綾香ちゃんのそばにもいれるし、少しでもお金がもらえれば生活にもゆとりが生まれるし!
なんてナイスアイデアなんだろう。