【完】るーむしぇあ。

* * * * *


ああ、いつも以上に憂鬱な朝。


和希くんとどんな顔して会えばいいんだろう。

私は初めて一緒に住んでることをちょっとだけ後悔していた。


しかし、そんなことを考えてるのは私らしくない!!(それに時間もない)


リビングのドアの前で大きく深呼吸をして、勢いよくドアを開いて──


「おはよう!!……ってあれ?」


いつもならあるはずの和希くんの姿がない。

机の上には私の分の朝食があるだけだ。


和希くんもやっぱり気まずかったのかなぁ。


それってちょっと……嬉しい。

だって、私のことで少しでも悩んでくれたわけだから。
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