【完】るーむしぇあ。
「その集中力」
「ああ、でもね短所でもあるんだよ。1つやると他が見えなくなるから」
猪突猛進って言葉、私のためにあると思う。
周りが見えなくなる……音楽だってそう、和希くんのことだってそう。
「いや、いいと思う。そういうのマネできることじゃないし」
「あ、ありがと」
話しながら宿泊場所に戻ると、和希くんもちょうど戻ってきたとこで、目が合って──そらされた……。
「なぜに?!」
「よしよし。イイ感じ」
「どこが?!」
私は大ちゃんに詰め寄った。