【完】るーむしぇあ。
下からは「移動しまーす」という声が聞こえる。
きっと誰もいないと思って、電気を消したんだ。
そっか、誰も私がいるってこと、思い出してくれなかったんだ。
驚きで止まっていた涙は、また真下に向かってポツリポツリと落ちて行く。
私って、なんて泣き虫なんだろう。
泣いたってどうしようもないのに。
こんな風に"誰か助けて"なんて待ってるだけのヒロインになんて、私はなりたくないのに。
それでも和希くんに会いたいって思ってしまう。
それが恋だとしたら、なんて愚かなんだろう。
みんなが移動してしまった後には、妙な静けさと風の音だけが残った。
きっと誰もいないと思って、電気を消したんだ。
そっか、誰も私がいるってこと、思い出してくれなかったんだ。
驚きで止まっていた涙は、また真下に向かってポツリポツリと落ちて行く。
私って、なんて泣き虫なんだろう。
泣いたってどうしようもないのに。
こんな風に"誰か助けて"なんて待ってるだけのヒロインになんて、私はなりたくないのに。
それでも和希くんに会いたいって思ってしまう。
それが恋だとしたら、なんて愚かなんだろう。
みんなが移動してしまった後には、妙な静けさと風の音だけが残った。