【完】るーむしぇあ。
音楽室は不自然なほどの沈黙が流れていた。
壁に飾られたバッハもベートーベンも静かに私たちを見下ろしている。
グランドピアノの前には顧問の先生と部長、コンサートマスターが座っていて、それに向かい合う形でフルートパートの全員が座って表情を固くしていた。
「合宿お疲れ様でした。コンクールのメンバーを発表します」
部長でもなく、コンサートマスターでもなく、先生が口を開いた。
「遠山さん、内田さん、西海さん、それから……」
ゴクリ
私ののどから発せられた音が部屋中に響いた気がした。
壁に飾られたバッハもベートーベンも静かに私たちを見下ろしている。
グランドピアノの前には顧問の先生と部長、コンサートマスターが座っていて、それに向かい合う形でフルートパートの全員が座って表情を固くしていた。
「合宿お疲れ様でした。コンクールのメンバーを発表します」
部長でもなく、コンサートマスターでもなく、先生が口を開いた。
「遠山さん、内田さん、西海さん、それから……」
ゴクリ
私ののどから発せられた音が部屋中に響いた気がした。