【完】るーむしぇあ。
和希くんがいたってことは、夢じゃなかったってこと?


いや、でもキスはないでしょ。

言葉は本物だったとしても。


「なにそのマヌケな顔」


美雪に冷たい目で見られて慌てて両手で顔を覆う。



だめだ。

にやにやが止まんない。


「まあ元気そうだから私帰るよ」


「え?」


「え?じゃないって。もう放課後だし」



私は恐る恐る壁にかかった時計を見た。
< 274 / 362 >

この作品をシェア

pagetop