【完】るーむしぇあ。
「あ、待って和希くん」
起き上がってすぐに気付いた。
なんかすっごいスッキリしてる。
ぐっすり寝たから?
久しぶりにこんなに熟睡したかも。
それはきっと、彼のおやすみのキスのおかげだ。
オレンジ色の廊下に、2つの影。
少し先を行く和希くんに気付かれないように、私はそっとおでこに手を当てた。
今は夢でもいい。
今はこうして一緒にいれるだけでいい。
……やっぱり、"好き"をやめるなんてできない。
好き。大好き。
大好きなんだ。
どうしようもないくらい。