【完】るーむしぇあ。
今日はバイトだから早めに部活を切り上げる日だった。

綾香ちゃんに渡す漫画のことを考えながら楽器を片付け始めた私は、ふと視線を感じて手を止めた。



だってこの部屋には木下美波しかいないわけで。

しかしどうして彼女が私を見つめるのかわからないわけで。

なんだか嫌な予感がするわけで。


「佐々木さん」


「は、はい?」


恐る恐る顔を上げる。


「今日はバイトなの?」


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