【完】るーむしぇあ。
特に言葉を交わさないまま、とりあえず部活に向かう。


今日はコンクールの後片付け。
これが終わればしばらく休みだ。


木下美波の姿を見つけた私は、一瞬、逃げ出したい衝動にかられた。

しかし、予想外にも彼女の方から近付いてきたから動くタイミングを逃してしまう。


とりあえず、謝ろう。


「「ごめんね!!」」


……って、え?

今、ごめんって言われた?


ハテナ顔で見つめたら、向こうもハテナ顔だった。


「佐々木さんがどうして謝るの?」


「いや、色々話しておくべきだったのに話してなくて悪かったなって思って」


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