【完】るーむしぇあ。
え……うそ……。
「自分の気持ちにすらちゃんと気付かなかったんだ……美波のことだって大切だったから」
和希くんは左手で自転車を支えて、右手で私の頬にそっと触れる。
「だけど、綾香が危なかったとき、俺が頼ったのは佐々木だった。
佐々木の真っ直ぐなとことか、くるくる変わる表情とか、行動力あるとことか」
ごくり。
恥ずかしいくらいに喉が鳴った。
「好きだよ」
「……っ」
頬に触れる彼の手の上から自分の手を重ねる。
まばたきをしたら涙が溢れて、2人の指を濡らした。
「自分の気持ちにすらちゃんと気付かなかったんだ……美波のことだって大切だったから」
和希くんは左手で自転車を支えて、右手で私の頬にそっと触れる。
「だけど、綾香が危なかったとき、俺が頼ったのは佐々木だった。
佐々木の真っ直ぐなとことか、くるくる変わる表情とか、行動力あるとことか」
ごくり。
恥ずかしいくらいに喉が鳴った。
「好きだよ」
「……っ」
頬に触れる彼の手の上から自分の手を重ねる。
まばたきをしたら涙が溢れて、2人の指を濡らした。