【完】るーむしぇあ。

「和希くん頬っぺたつねって」


「なんで?」


「夢かもしれないし!!」


「ふっ……相変わらずだな」


だってだってだって、夢としか思えないでしょ。

夢だったら覚めないで欲しい。


こんなにも幸せなことってないよ。



だって、


「大好きなんだもんっ」



君に出会って、こんなにもずっと好きで、でも出会った時より今の方がずっと気持ちも大きくなってて……。

大好きなんて言葉じゃ全然足りないくらいなんだから。



「ありがと」



ポロポロと涙を溢す私を慰めるように頭を撫でてくれるその手も、愛しくてしょうがないくらいなんだ。
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