【完】るーむしぇあ。
* * * * *
手を振る綾香ちゃんは、また明日ね!」と大声で言っている。
私も大きく手を振ってそれに答える。
夕暮れ、こうやって和希くんと2人で歩く帰り道は新鮮で、大好きな人の横顔や斜め後ろ45度からの顔を見ながら歩くのはすごくいい。
「……なんか、ごめんな」
彼の口から突然発せられた言葉の意味が掴めずに、私は首をかしげた。
「綾香がわがまま言ったから」
「そんなの全然気にしないで!明日も暇だもん」
「俺はバイトだから綾香のことよろしく」
「うん!任せといて!!」